宝塚作品に登場する台詞や歌詞の中から僕の好きなものを、
時には愛ゆえに突っ込みつつ、時には実生活での使い方を交えつつ、
好き勝手に紹介させていただきます。

役名、キャスト、作品名も併記していますが、
何度か再演されている作品は、
ピエールが観たときに演じていた方の名前を書かせていただいております。

記憶を頼りに書いているので、
微妙に言い回しとかが違っていたらすみませんm(_ _)m


(1) 「すべてなんて望んじゃいない、僕が望んでるのは君だけだ」
~フレッド(湖月わたる)『愛するには短すぎる』より~

すべてを捨てて生きるなんてできないと本当は分かっているけれど、
フレッドみたいに真っ直ぐに誰かを愛してみたいものです。


(2) 「あなたと、失った時間の一つ一つを埋めていきたかった」
~リュドヴィーク(春野寿美礼)『マラケシュ・紅の墓標』より~

誰かの面影を引きずる過去は、別の誰かとでは取り戻せないんだなーと感じる言葉。
他にも心に突き刺さる台詞に溢れた作品でした。


(3) 「この裏切りは私にとって命、なくなれば死にます」
~藤原高子(星奈優里)『花の業平』より~

柴田先生の日本ものらしい、情熱的ながらも趣きのある言葉。
星奈さんのような美しい人に、こんな風に愛される、そんな平安貴族になりたい……。


(4) 「私たちは愛し合ったのよ、生きようとしのうと、それが全てよ」
~アイーダ(安蘭けい)『王家に捧ぐ歌』より~

地下牢に閉じ込められてしまったラダメス(湖月わたる)を追って、
いっしょに生き埋めにされてしまったアイーダの言葉。
僕が牢屋に入れられても誰も面会には来てくれない気がします。


(5) 「後悔したまま俺の隣に座るな」
~アレン(水夏希)『ホテル・ステラマリス』~

ずっと好きだった幼なじみのステイシー(花總まり)が、
ウィリアム(和央ようか)に惹かれていることを悟ったアレンが言い放つ台詞。
顔では強がっていても、男は背中で泣いているのです。


(6) 「未来なんてくれてやる、今を僕にくれ!」
~ロドリゴ(瀬奈じゅん)『マノン』より~

上手いこと言っているようで、結局どうしてあげたらいいのか分からない、けど情熱的な言葉。
ザ・バカップル!って感じの台詞です。
で、別れるときには「やっぱり俺の未来返してくれ!」となる、バカップルあるある。


(7) 「君の、外見が好きだ」
~ファビエル(霧矢大夢)『La Esperanza』より~

フラスキータ(遠野あすか)の好きなところをストレートに告げる大人の男ファビエルさん。
「ハイハイハイハイ!僕も遠野の外見好きだよ!(・∀・)/」と名乗りを上げそうになりました。


(8) 「砂漠の中に城を築く、君のために」
~レオナード(和央ようか)『カステル・ミラージュ』より~

砂漠が広がるネバダにカジノという名の城を築き上げたレオナード。
僕が言えるとしたらどう頑張ったとしても、
「自宅の裏に車庫を築く、君のために」くらいだと思います。


(9) 「この野郎一体てめえ、今までどこに失せていやがった!」
~ビル(瀬奈じゅん)『ミー・アンド・マイ・ガール』より~

サリーのことが本当に好きなんだなー、と微笑ましくなる台詞。
家出していた犬にこの台詞を言ってみたところ、嬉しそうにシッポを振っていました。


(10) 「散らば花の如く!」
~前田慶次(壮一帆)『一夢庵風流記』より~

トップスターの有終の美にふさわしい言葉。
ちゃんと作品の世界から外さずに言わせるのが大野先生のセンスだと思います。
「タラバガニの如く!」という親父ギャグを考えていたことは胸の奥に留めておきます。


(11) 「嫌いじゃない……お前が嫌いじゃないって、そう言ったんだ!」
~アルフォンソ(和央ようか)『Crossroad』より~

「好きだ」じゃなくて「嫌いじゃない」。
不器用な男が懸命に想いを伝えようとしている台詞です。
友達以上恋人未満な女友達とかに言ってみたい。


(12) 「あばよ、悪党!」
~ルドルフ(真琴つばさ)『ゼンダ城の虜』より~

短い台詞ですが、勝利を確信した姿にシビれます。
嫌いな同僚が転職してゆくときに、その背中に向かって心の中でこの言葉を吐き捨ててやりました。


(13) 「彼女は僕のものだ!」
~エリック(和央ようか)『ファントム』より~

暗い地下で育ったため器用に人と触れ合えないエリックが、クリスティーヌ(花總まり)のことだけは誰にも渡さないと訴えるシーン。
子どものようにクリスティーヌを求めるエリックの姿に泣けました。 


(14) 「俺は、もっと素晴らしい世界で君を愛したい」
~ネロ(水夏希)『マリポーサの花』より~

「あなたと一緒なら地の果てでも」とすがりつくセリア(白羽ゆり)にネロが返す台詞。
普通の男なら喜んで「付いて来て!」となってしまいそうですが、そんな男には誰も付いて来てくれないものですね。 


(15) 「たとえ時計の針を戻せても、私は同じ道を選ぶだろう」
~デイヴィッド(霧矢大夢)『エドワード8世』より~

エドワード8世が実際に残したという言葉。
霧矢さんの宝塚人生と重なって、もう一度時計の針を戻して霧矢さんの姿が見られたなら……と涙が溢れました。


(16) 「おい貧乏人ども!オレ様の歌が聴きたいか!」
~アリスティド(湖月わたる)『1914/愛』より~

罵詈雑言を吐き続けるのに愛情が溢れて人々から愛されるアリスティド。
友達に何かおごってあげるときに照れ隠しで「この貧乏人!コーヒーが飲みたいか!」って感じでよく使います。 


(17) 「あなたは、昔と変わらないわ。いつまで経っても、『行くな』って言えないのね」
~メイベル(紫城るい)『SLAPSTICK』より~

「女は止めて欲しい」っていうのを表した台詞ですね。
そう分かっていてもここぞと言うところで「行くな」って言えないのが男なのです。


(18) 「ちょっと……道に迷ってた」
~ステファン(紫吹淳)『長い春の果てに』より~

ずっと姿を消していたことをエヴァ(映美くらら)に責められたステファンが返した台詞。
飲み会に遅刻したときに使ってみたら「大変だったね」とスルーされました。
そりゃそうです。


(19) 「死ねばいい!」
~トート(春野寿美礼)『エリザベート』より~

いろんなところで真似されてそうな名場面。
宝塚を知らない友人が「あ~、もう死にたい!」と言ったときに「ここだ!」と思って言ったら、
「何でそんな酷いこと言うの!?」と怒られました。


(20) 「間に合わなかった……!」
~瑪瑙(映美くらら)『飛鳥夕映え』より~

入鹿(彩輝直)の危機を知って駆け付けるも、既に入鹿が暗殺されたことを知って嘆く場面。
目の前で電車のドアが閉じてしまったときとか毎回頭に浮かびます。


(21) 「あいにく、物覚えが良くってね」
~レイモンド(安蘭けい)『ヘイズ・コード』より~

ちょっと気が強くて意地悪なリビィ(遠野あすか)がそれはそれは可愛くて釘付けになりました。
あれは恋だ、きっとそうだ。


(22) 「私は執事のままで良かったのに、巻き込んだのはあなたの方ですよ」
~ヘンリー(彩吹真央)『ロシアン・ブルー』より~

下院議員アルバート(水夏希)と秘書ヘンリーの友情を感じさせる名場面。
大野先生、見た目はパンチがありますが何気にお洒落な台詞を書きますよね。


(23) 「僕はこうして君の頭蓋骨をクルミのように割ることだってできるんだよ」
~バトラー(轟悠)『風と共に去りぬ』より~

「風共」の名場面ですが、よく考えたら素手でクルミを割れるって相当です。
あと、「ダイの大冒険」でポップがメガンテを唱える姿に見えて仕方ありません。


(24) 「命運尽きてもともと、命一つ惜しくもない!」
~中臣鎌足(瀬奈じゅん)『飛鳥夕映え』より~

劇場中が緊張感に包まれる迫力でした。
全然勉強して無くて受かる自信のない試験に挑むときとかに心の中で叫びます。 


(25) 「お前は部下なんかじゃない!俺のたった一人の友達だ!」
~ネロ(水夏希)『マリポーサの花』~

負傷したエスコバル(彩吹真央)とのやりとりに涙が溢れるシーン。
「仲間」ではなく「友達」というちょっと子どもみたいな表現が、逆に純粋な友情を感じる言葉でした。 


(26) 「ワガママで自分勝手で、どうしようもない女に惹かれる男だっている」
~スティーブ(大空祐飛)『シニョール・ドンファン』より~

そうなんだよなー、ワガママなところがむしろ可愛く見える人っていますよね。
大抵は後で嫌気が差してしまいますが(笑)。


(27) 「生まれた訳は、どれほど生きれば知ることができるだろう。愛する意味は、どれほど愛せば分かり合えるのだろうか」
~ロジェ(水夏希)『ロジェ』より~

同じような言葉を思いつきそうで思いつかない、サラッと素敵な言葉を出してくるのが正塚ワールドです。 


(28) 「愛されないことは、愛さないことの言い訳にはならない」
~ジョシュア(彩輝直)『夜明けの天使たち』より~

振られても諦められない女々しさも、こんな風に言えたらカッコイイですが、ストーカーの言い分みたいになってしまいそうです。 


(29) 「気が強そうで、可愛くて気になる人」
~在原業平(稔幸)『花の業平』より~

藤原高子(星奈優里)と運命的な出会いをした業平が呟く台詞。
気が強そうだけど可愛い子を見かけたらとりあえず僕も心の中で呟いてます。


(30) 「もう、どこへも行くな!」
~幸次郎(剣幸)『川霧の橋』より~

劇中の最後の最後に銀橋で言われる台詞。
作品自体を知らなくても、頻繁に名台詞として取り上げられるので知っている人も多いはず。 


(31) 「キスしてくれたら返してあげよう」
~ジョルジュ(和央ようか)『NEVER SAY GOODBYE』より~

和央さんクラスの男じゃなきゃセクハラになりかねない台詞ですね。
普通の男が言ったら返ってくる物も返ってきません。 


(32) 「この裏切り者!裏切り者のマノン!」
~ロドリゴ(瀬奈じゅん)『マノン』より~

指輪や宝石に目が眩んで結構簡単に心が揺れてしまう、マノンってホントひどい女です。
それでも愛し、許してしまうロドリゴの懐の深さは凄い。
四次元ポケット並みの懐の深さです。 


(33) 「綺麗な星空だな。これじゃ天使が舞い降りても、おかしくない」
~ピエール(和央ようか)『傭兵ピエール』より~

とてつもない台詞ですが、宝塚デビューした作品だったので素直にシビれました
いくら星空が綺麗でも天使は舞い降りないと、三十路を過ぎた今なら分かります。 


(34) 「愛しすぎず、与えすぎず」
~アルバート(姿月あさと)『FAKE LOVE』より~

サブタイトルにもなっている、最後に歌われる曲の歌詞です。
何気に人間関係の極意を捉えた一言なんじゃないかと。
ということで僕は人に尽くすことをやめました。 


(35) 「可愛い子を見に行こう!」
~フィラント(音月桂)『君を愛してる』より~

ナンパするとかではなく、ただ「見に行く」という男のバカッぷりを表現してますね。
僕も暇を持て余したとき、「さーて、可愛い子を見に行こ~う!」と言って友達とカフェのテラス席に居座ります。 


(36) 「くどい!!」
~中大兄皇子(春野寿美礼)『あかねさす紫の花』より~

勝手に弟の奥さんを横取りしたクセに、返せと言われたら逆ギレしてこの一言。
自分のワガママが原因ということを忘れた図々しい態度にイラッとしますが、なぜか真似したくなる台詞です。


(37) 「カラフ……生きろよ~!!」
~バラク(水夏希)『鳳凰伝』より~

舞台上で水に浸かるという珍しい演出が印象に残っています。
あのびしょ濡れになった衣装は毎回、次の公演までに地味に乾かしてたのかとそればかりが気になってしまいました。


(38) 「若様だからな……」
~九鬼海人(和央ようか)『望郷は海を越えて』より~

「昔から何でもお前が先だったな」と蔵人(湖月わたる)に恨み節を言われて海人が答える、男の友情の名場面。
このお二人がトップと2番手として並んでいるのを生で観てみたかった……。 


(39) 「イーサーベールッ!」
~イサベル(紺野まひる)『追憶のバルセロナ』より~

ただ自分の名前を教えてるだけなのに、妙に紺野さんが可愛かったのを覚えています。
目が覚めたら突然こんな可愛い子に介抱してもらえるなら、とりあえず道端で気を失ってみようかなと……。 


(40) 「共に成長し、共に老いる喜びに勝るものは無い」
~フランシス(紫吹淳)『薔薇の封印』より~

たしか初日の挨拶のときに、紫吹さんがこの台詞を引用していたのを覚えています。
一人だけ時間が止まっていても、孤独でしかないんですね。


(41) 「あら?私は魔女ではありませんことよ?」
~ジャンヌ(花總まり)『傭兵ピエール』より~

か、可愛いぜこんちくしょう!となる台詞でした。
そこそこ年上の花ちゃんにこんなにキュンとさせられるとは思わなかった……。


(42) 「アデュー、シトワイヤン!」
~パーシー(安蘭けい)『スカーレット・ピンパーネル』より~

「痛快!」という言葉がぴったりな気分になるシーンでした。
飄々としてるけどバシッと決めるパーシーのようなヒーローになりたい。
何と戦ったらいいか分からないけど。 


(43) 「革命が俺を裏切っても、俺は革命を裏切らない、それだけだ」
~ユーリ(緒月遠麻)『ロシアン・ブルー』より~

これだけ何かに人生を捧げられる人、なかなかいないですね。
いつも通り何かふざけたこと言おうと思ったんですが、ストレートにカッコ良すぎて何も出てきません。


(44) 「好きですよ、あなたを」
~シャンドール(瀬奈じゅん)『マジシャンの憂鬱』より~

ここぞというところで言うから、こんなに直球でそのままな台詞が最高の愛の告白になる。
正塚先生はどんな私生活を送ってるんだろうと気になって仕方ありません。


(45) 「ぴー、ゆー、しー、けー。パック!」
~パック(龍真咲)「PUCK」より~

ぴー、あい、いー、あーる、あーる、いー。
ピエール!(・∀・) 


(46) 「こんなに馬鹿な人に愛されるなんて」
~ジュディッタ(遠野あすか)『落陽のパレルモ』より~

こんなに美しい人に出会ったら、どんなに賢い人も馬鹿になって愛してしまうはず。
まして元から馬鹿な僕はヴィットリオF(彩吹真央)以上に馬鹿になれる自信があります。 


(47) 「今宵いずれかの姫君に、私の残り香が」
~匂宮(瀬奈じゅん)『夢の浮橋』より~

一夜を共にした相手に匂いを残すとは、何というキザな男でしょう。
瀬奈さん演じる匂宮の姿があまりに雅で、相当いい匂いするんだろうな~と変な羨ましさを感じました。 


(48) 「こんなハッピーエンドもあるさ」
~ヴァンサン(朝海ひかる)『Romance de Paris』より~

その後どうなったのかな~、と思わせて終わる正塚作品。
背中で語るヴァンサンの姿に、本来は住む世界の違う二人はもう会うことはなかったのかなと切なくなりました。 


(49) 「ミ~ルク~、ミ~ルク~」
~ルキーニ(瀬奈じゅん)『エリザベート』より~

スーパーで牛乳を買うときに心の中で口ずさんでいるのは僕だけじゃないはず。
ミルクが買いたいだけ買える生活って素晴らしいです。 


(50) 「俺が愛を売るのは、君だけだ」
~ローレンス(貴城けい)『DAYTIME HUSTLER』より~

こんな台詞が許されるのは宝塚だけ、それも貴城さんクラスの貴公子なればこそです。
男子諸君は決して真似しないように注意しましょう。 
絶対気持ち悪がられます。


(51) 「頼っていい……!」
~アルベール(和央ようか)『白昼の稲妻』より~

頼りがいのある男、という言葉はよく聞きますが、こんなに頼りたくなる人がいたでしょうか。
可愛い子が困ってたときに言ってみたいですが、とんでもないことを頼られたら怖いのでなかなか言えません。


(52) 「このロサンヘルスに、お前の居場所は無いんだー!」
~メンドーサ(彩吹真央)『ZORRO 仮面のメサイア』より~

悪役を魅力的に演じられる人はカッコイイな~と思った作品。
飲み会で嫌いな人が先に帰るときに背中に向かって叫んでやりたくなる台詞です。 


(53) 「俺、この仕事辞めるよ」
~ダゴベール(安蘭けい)『シークレット・ハンター』より~

泥棒を辞めることを爽やかに宣言するダゴベール。
会社を辞めるときにもこんな風に爽やかに言えたら、仮に無職になっても強く生きてゆけそうな気がします。 


(54) 「被害者ぶるのはみっともないぜ」
~ルパン三世(早霧せいな)『ルパン三世』より~

何気にこの作品で一番心に残った台詞がこれだったんです。
「私って人がいいから損ばっかりしちゃってさ~」とか自分で言っちゃってる人に聞かせてやりたいです。 


(55) 「最後に一枚だけ。もう、会えないかも知れないだろ?」
~ビリー(彩吹真央)『NAKED CITY』より~

デイジー(遠野あすか)との別れ際、写真を撮るときに口にする台詞。
写真ってこういう瞬間にこそ撮るべきものだと思うんですよね。
空とか撮ってないでさ。 


(56) 「私の前で私を通り越した話をするのはやめて!」
~フランソワーズ(遠野あすか)『琥珀色の雨に濡れて』より~

どんなに感情的になっていても一つ一つの言葉がお洒落な柴田作品。
職場で自分の両サイドの人が喋っててうるさいときに言いたくなりますよね。


(57) 「マリー、来週の月曜日、旅に出よう」
~ルドルフ(和央ようか)『うたかたの恋』より~

この作品はタカラジェンヌの中にもファンが多いみたいですね。
最初聞いたときは「ルドルフ、どうして土日をお避けになるの?」と思ってしまったのも今となっては良い思い出です。 


(58) 「髪はボサボサ、肌はカッサカサ」
~ルイス(真風涼帆)『ダンサ・セレナータ』より~

ハードボイルドな作品の中で、何か一人迷走している真風くんの役が面白くて大好きでした。
すごく可愛かったお嬢様も、生活が変わるとボサボサのカッサカサになってしまうんですねぇ。。


(59) 「幸せすぎて、怖いくらい……」
~ジジ(花總まり)『レヴュー伝説』より~

ショーの中での台詞ですが、残された時間が僅かであるジジの姿にとても切なくなる場面でした。
そのジジの夢を叶えようとするオーレリアン(和央ようか)たちがとても素敵です。 


(60) 「僕の知ってることなんて、この海の飛沫ひとつくらいのもんだな」
~アンソニー(安蘭けい)『愛するには短すぎる』より~

チャラチャラしてるように見えて、実は本当にバーバラ(白羽ゆり)に惹かれていたアンソニー。
告白する前に振られる男の背中が切なかったです。 


(61) 「面白い、勝って見せよう」
~ラインハルト(凰稀かなめ)『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』より~

超自信家のラインハルトならではの台詞。
じゃんけんするときに真似して言ってみましたが、普通に負けました。


(62) 「誰からも、何も与えられない私に、どうかあなたの手を」
~ルイ14世(柚希礼音)『太陽王』より~

生まれながらにして全てを手に入れてしまっている国王にしか分からない孤独。
その国王に手を取られるマリー(綺咲愛里)が可愛くて気になっちゃう。


(63) 「どういうことです、この軍服は」
~ヴィットリオ(春野寿美礼)『落陽のパレルモ』より~

突然用意された軍服に戸惑いを見せつつも、しっかり着て現れるというところが何かツボだったのを覚えています。
宝塚だから許される、ちょっとおかしな場面でした。 


(64)  「俺は、いろんなことから逃げてきた!」
~深草重太夫(夢乃聖夏)『一夢庵風流記』より~

僕も基本的に嫌なことからは逃げ回る主義なので、妙に共感してしまう台詞でした。
そして残念ながら、僕はこれからも逃げ続けると思います。


(65) 「生まれ変わっても、またお前を好きになろう」
~龍星(安蘭けい)『龍星』より~

皇帝という存在なのに、「お前を好きになろう」という人間味のある言葉がすごく心に残りました。
政略結婚でずっとすれ違い続けたけれど、最期にこう言えるというのが素敵な場面でした。 


(66) 「あなたはまだ、愛をご存知ない」
~アンドレア・シェニエ(蘭寿とむ)『アンドレア・シェニエ』より~

「愛」をテーマにした詩を詠む・詠まないのやりとりの中での台詞。
美しい切り返しですが、現代人からしたら「詩人っていう職業って何なんだ」と思ってしまいます。 


(67) 「夫婦の会話は家でやれ!」
~ショーヴラン(柚希礼音)『スカーレット・ピンパーネル』より~

緊迫するクライマックスでいきなり笑える台詞が飛び出してびっくりしました。
痛快なヒーロー作品でもあり、歴史ロマンでもあり、コメディ要素もある最高の作品ですね。


(68) 「やり直せるなら、やり直したいの」
~マリー・アントワネット(咲妃みゆ)『ルパン三世』より~

マリーが王妃から一人の人間の顔になった瞬間。
もしかしたら実際のマリーも、市民を幸せにできる王妃としてやり直したい、と思っていたのかも知れませんね。 


(69) 「ああ……こいつめ!」
~アントニオ(柚希礼音)『黒豹の如く』より~

また一つ、柴田節の名台詞誕生という感じですね。
普通の人なら真剣に言うほどに痛くなる危険な台詞です。
絶対実生活で使わないように気を付けます、本当に気を付けます。 


(70) 「恋はロマンだが、プロポーズは労働だ」
~アルジャノン(霧矢大夢)『Ernest in Love』より~

最初に聞いたときは若かったので理解できませんでしたが、今は悲しいことに全面的に理解できてしまいます。
たぶん僕は一生縁のない労働ですが……。 


(71) 「赤、青、金色だぞ?」
~セルジィオ(柚希礼音)『シークレット・ハンター』より~

金色のチューリップって何だよ!とかついこないだ思ってた気がするのに、あのとき二番手デビューだった柚希さんが退団する日が訪れるとは……。
こんな何気ない思い出でも泣けてきます。


(72) 「お前は素晴らしい歌手になれたはずだよ」
~キャリエール(樹里咲穂)『ファントム』より~

銀橋でのエリック(和央ようか)との名場面。
客席中からすすり泣く声が聞こえたのを覚えています。
鉄筋コンクリートの部屋に引っ越したときにこの場面の曲を大声で熱唱しました。


(73) 「皆の者、よ~ぉっく聞け~!」
~源頼光(貴城けい)『春麗の淡き光りに』より~

台詞そのものというか、日本物の雪組育ちの貴城さんの独特の言い回しが印象的だった場面。
一瞬「やりすぎじゃ」と思ってしまいましたが、やっぱり「よーく聞け!」じゃダメなんですよね。


(74) 「君の瞳に乾杯」
~リック(大空祐飛)『カサブランカ』より~

原作映画にもある台詞ですが、この作品を知らなくても聞いたことのある台詞ですよね。
実際の男で使ってそうなのはスピードワゴンの小沢さんくらいな気がします。
言われた方は引きつってそうですが。


(75) 「抱きたい~くない~」
~ビル(瀬奈じゅん)『ME AND MY GIRL』より~

ジャッキー(明日海りお)に誘惑されながら、心の声が漏れてしまうビルが面白かったです。
男としてその気持ちは痛いほど分かります。。 


(76) 「いろんなことを知ったんだなぁ」
~ルパン三世(早霧せいな)『ルパン三世』より~

マリー(咲妃みゆ)と8年の時を経て再会したときの台詞。
本来の歴史では処刑されてしまったマリーを知っている僕らだからこそ、込み上げるものがある言葉だった気がします。 


(77) 「やだっ!」
~シルヴィア(夢咲ねね)『めぐり会いは再び 2nd』より~

冒頭でドラント(柚希礼音)から逃げながら呟く姿が、宝塚には珍しい萌え系な口調で可愛らしかったです。
可愛い子に可愛く「やだっ!」なんて言われたらますます好きになってしまいそうです。 


(78) 「これがお前にふさわしい新しい王冠だ」
~ダルタニアン(早霧せいな)『仮面の男』より~

いろいろと物議を醸した作品でしたが、名作がもとになってるだけに物語自体はすごく面白いので結構好きな作品です。
僕は東京公演しか観ていないからかも知れませんが……。


(79) 「もうこれ以上、生きる当ても無い」
~ルドルフ(朝海ひかる)『エリザベート』より~

数多くの方が演じてきた役ですが、僕の中で最初に映像で見た朝海さんのルドルフが伝説的な姿として焼き付いています。
悪いことが続いて嫌になったときによくこの台詞が頭に浮かびます。


(80) 「決して言うまい、愛するには短すぎるなんて」
~フレッド(湖月わたる)『愛するには短すぎる』より~

「愛するには短すぎる」というタイトルを聞いた瞬間に衝撃を受けました。
何て色々な思いを込み上げさせる言葉なんだろうと。
未だに一番好きな作品かも知れません。 


(81) 「あの、もう一度プロポーズさせていただいてもよろしいでしょうか?」
~ディケンズ(寿つかさ)『BOXMAN』より~

「プロポーズって断られた瞬間に再チャレンジとかありなの!?」と爆笑しました。
この作品ですっしーさんにハマりましたねー。 


(82) 「自分で付けた傷跡をあなたのせいにしてた」
~イヴェット(遠野あすか)『マラケシュ・紅の墓標』より~

この作品の中で一番印象深い、切ない歌でした。
大好きだった人と再会しても、再会できただけでは取り戻せない時間があるんだなぁと胸を締め付けられる作品です。


(83) 「僕はモテモテ」
~ジョルジュ(水夏希)『君を愛してる』より~

宝塚においてこのチープな歌詞は何だ……と衝撃を受けましたが、ある意味インパクトがありました。
一度言ってみたい台詞でもあります。
まあ、言うだけなら自由なんですが……。 


(84) 「あなたに叱られるかと覚悟はしていたんです」
~アラルコン(紅ゆずる)『黒豹の如く』より~

柴田先生独特の言葉遣いですよね。
仕事とかで怒られたときに開き直って言ってみたいと思いますが、火に油を注ぐことになりそうです。 


(85) 「不器用な雲がふわふわの雲を慰めると恋の火花が散る、それがカミナリ」
~ジェリー(朝夏まなと)『TOP HAT』より~

よくまあこんなキザな例えがペラペラと出てくるな~と。
さすが宝塚が誇るチャラやか男の演じるプレイボーイですね。


(86) 「鼻はどうするの?」
~マリア(野乃すみ花)『誰がために鐘は鳴る』より~

キスの仕方を知らないマリアがロバート(大空祐飛)に問いかける、原作映画にもある名場面。
宝塚であんなにショートカットのヒロインを見たのは初めてでした。
僕より短髪でしたね(笑)。 


(87) 「なぜ付いてきたー!」
~オスカル(朝海ひかる)『ベルサイユのばら』より~

さすがに何度も聞きすぎて辟易してしまった台詞ですが、物語のクライマックスのシーンですね。
実家でトイレに入ったときにいっしょに入って来た猫に言ったら引っ掻かれました。 


(88) 「二度とお前をあいつに渡したりしないからな」
~イサーク(柚希礼音)『ダンサ・セレナータ』より~

会話の中でさらっと言うけど恐ろしい殺し文句ですよね。
男の僕ですら聞いたときにちょっとドキッとしてしまいました。
でもごめんなさい、僕は女の子が大好きなんです。


(89) 「山盛り大好き~」
~アデレイド(霧矢大夢)『ガイズ&ドールズ』より~

映像だけですが、男役が演じる女役というのを初めて見たのがこのアデレイドだったんです。
何か他の娘役さんたちと違うな~と思いつつ、超キュートなきりやんアデレイドが強烈に印象に残っています。 


(90) 「法律なんて気にしない、俺には無用さ、俺の強い味方、それはこのナイフ」
~ティボルト(紅ゆずる)『ロミオとジュリエット』より~

文字に起こすと凄い中二病感があります(笑)。
でもロミジュリの登場人物ってかなり若いので、こういうこと言いたくなる年頃なんですかね。 


(91) 「消え失せろ女たち」
~ジョゼッペ(霧矢大夢)『シニョール・ドンファン』より~

レオ(紫吹淳)の遊び相手の女たちのとばっちりを受けて頭を抱える様子がすごく愛らしかったです。
今でも周囲の女性に振り回されてイライラしたときにこの歌が頭の中でリピートします。


(92) 「ペンギン目ペンギン科フンボルトペンギン属」
~カルロス(春野寿美礼)『La Esperanza』より~

ペンギンに異様に詳しい主人公なんて後にも先にもカルロスだけですよね。
調べたら確かに出てました、ペンギン目ペンギン科フンボルトペンギン属(笑)。


(93) 「お願いデイヴィッド、甘えないで」
~ウォリス(蒼乃夕妃)『エドワード8世』より~

男が女にすがり、さらにそれを止められるという、宝塚ではなかなか珍しいシーン。
しかしバツイチ女性ならではの包容力のあったウォリスに、ピエールも甘えたくなりました(//∀//) 


(94) 「俺は詐欺師じゃない!泥棒だっつーの!」
~ルパン三世(早霧せいな)『ルパン三世』より~

どっちみちだろ!と何人の人が客席で突っ込んだでしょう(笑)。
お披露目公演にふさわしい笑いに耐えない楽しい公演でした。 


(95) 「こんなに好きなのに……!」
~ロベルト(芹香斗亜)『カリスタの海に抱かれて』より~

「こんなに愛してるのに」ではなく「こんなに好きなのに」という言葉に、ずっとアリシアを想い続けたロベルトの切なさをストレートに感じました。
それが恋~、って感じですかね……。 


(96) 「自分に正直になることが無意味なら、この世に意味のあることなんて一つも無い」
~ジャスティン(大和悠河)『薔薇に降る雨』より~

白熱した会話の中でビシッと胸に刺さる台詞を言わせる正塚作品。
正塚作品の新作を、今の宙組コンビとかで観てみたいな~。 


(97) 「ルーテル教徒じゃないの……?」
~ブレンダ(綺咲愛里)『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』より~

フランク(紅ゆずる)から色々と騙していたことを明かされ、一番ショックを受けたのが「ルーテル教徒じゃない」部分。
そこかい!っていうか可愛いよ~(//∀//)


(98) 「助けてくれたお礼だ」
~ロナン(龍真咲)『1789』より~

ここから恋に落ちてしまうロナンとオランプ(早乙女わかば/海乃美月)。
何ともドラマティックです。
でも助けてくれたお礼にキスするなんて、実際にやってる男がいたら現行犯逮捕ですよね。


(99) 「別れ道って、きっとずっと手前にあるんだわ」
~ステイシー(花總まり)『ホテル ステラマリス』より~

正塚作品の名台詞の魅力は、現実世界でも当てはまる言葉が多いところ。
別れは突然訪れるからこそ、いっしょにいられる時間を大切に過ごさなきゃいけないんですよね。 


(100) 「あなたを愛しているからだ!」
~ブラームス(朝夏まなと)『翼ある人びと』より~

ここぞという場面ではストレートな言葉が一番グッと来たりしますよね。
いつもこれだけではボキャブラリーが貧困に感じてしまいますが、この場面はまさに「ここぞ」だった気がします。


(101) 「じゃあ聞くが、ロベルトの気持ちは分からないのか!?」
~カルロ(明日海りお)『カリスタの海に抱かれて』より~

胸キュンな台詞に溢れた作品。
自分の気持ちは好きな人に分かって欲しいのに、自分のことを好きな人の気持ちからは目を背けてしまうものなんですね。


(102) 「ジャックは嫌!」
~グウェンドレン(彩乃かなみ)『Ernest in Love』より~

「アーネスト」という名前の人と結婚したいという謎のこだわりを見せるグウェンドレン。
自分の名前だってそこそこアレじゃねーか!とツッコミたくなりました。 


(103) 「FBIのIDももらえる?」
~フランク(紅ゆずる)『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』より~

IDが欲しくていろんな職業になりすましてたんかい!と、この辺がフランクってやっぱりまだ子どもなんだな~と微笑ましくなりました。
お願い、映像化して……。


(104) 「オレは自分の過去は話さないし、人の過去は聞かない主義なんだ」
~リック(大空祐飛)『カサブランカ』より~

他人に干渉しない、大人の男の台詞ですね。
すぐ人の出身大学とか社名とか聞いてくる奴に聞かせてやりたい言葉です。


(105) 「ここに来て輝きを増した感じがするのは俺だけかな」
~サイモン(天真みちる)『スターダム』より~

まさしく最近急激に輝きを増した主演の鳳月杏さんに向けられた台詞のような気がしました。
これからまさにスターダムを駆け上がる姿を見せて欲しいですね。 


(106) 「お願いラダメス!私にあなたを殺させないで……!」
~アムネリス(檀れい)『王家に捧ぐ歌』より~

アムネリスも一人の人間なんだなと切なさが込み上げる場面でした。
部屋に侵入した虫を退治する前にどうにか自分で出て行って欲しいときに言いたくなる台詞です。