ピーエル、ピーエル、ピーエル、ピーエル、
ピエール出るけん出られんけん。
こんばんは、宝塚妖怪ピエにゃんです。
さてさて、早霧せいなさん率いる雪組により、
博多座で上演予定の「星影の人」。
本日は、2007年に上演された、
水夏希さんバージョンをご紹介させていただきたいと思います。
ちなみにこの作品は、
水夏希さんのトップお披露目公演として中日劇場で上演されました。
舞台は幕末の京都、反幕府勢力と戦っていた新撰組の一番隊組長、
沖田総司の幻の青春を描いた物語です。
これから上演予定の作品ですので、
ネタバレにならない程度に語らせていただきます。
ちなみに当時の主要キャストは以下の感じです。
先日発表された博多座版のキャストも併せてまとめてみました。
役名 | 出演者 | 2015年版 |
---|---|---|
沖田総司 | 水夏希 | 早霧せいな |
玉勇 | 白羽ゆり | 咲妃みゆ |
土方歳三 | 彩吹真央 | 華形ひかる |
近藤勇 | 汝鳥伶 | 奏乃はると |
山南敬助 | 彩那音 | 彩凪翔 |
山崎烝 | 未来優希 | 蓮城まこと |
桂小五郎 | 凰稀かなめ | 彩風咲奈 |
新撰組一の剣士として知られていた沖田総司は、
雨の中を濡れて歩いていたところを芸子の玉勇に傘を貸してもらったことで知り合いになります。
同じ日の夜に偶然再会した沖田と玉勇は、
すぐにお互いに惹かれ合うものを感じるようになりました。
一日に二度も会ったらちょっとドキッとしますよね。
この「一日に二度出会う」という設定が、
柴田先生のさり気なくお洒落なところだなと思いました。
総長 山南敬助の脱走と切腹。
長州藩の桂小五郎らとの戦い。
そして若くして肺を患い、長くは生きられないと悟りながら、
沖田は最後まで新撰組とともに戦おうと、
激動の幕末を駆け抜けるように生きるのでした……。
と、書いていて気付きましたが、
登場人物はいろいろ出てくるのですが、
物語の本筋自体はいたってシンプルなんですよね。
初演が1976年と比較的古い作品ということもありますが、
沖田総司については恋愛に関する記録がほとんど残されていないことも理由かと思います。
この「星影の人」も史実に基づいた話ではなくオリジナルの創作だそうです。
なので複雑な物語を期待すると、
「えっ? それだけ?」ってなってしまいそうですが、
そこはさすがの柴田先生、宝塚らしい日本物の雰囲気ある作品だと思います。
僕は生で観ることはできなかったのですが、
水さんの大ファンだった母と姉が中日劇場まで行き、
発売と同時にDVDを買っていたので観ることができました。
(実家には公演のポスターが貼ってあります)
ちなみに水さん主演で上演された際は、
演出は日本舞踊の尾上流家元、尾上菊之丞氏が演出・振付を担当されました。
尾上先生は同じく柴田作品の、
「花の業平」や「あかねさす紫の花」も演出・振付もしています。
どれも本格的な日本物の世界観が再現されていて大好きな作品です。
そんな尾上先生はどうしているのか調べてみたら、やたら若い人の写真が出てきてビックリ。
「1976年生まれ」と書かれていて「え!?そんな若かったの!?」と思ったら、
今は息子さんが三代目として菊之丞を襲名し、
「星影」などを演出した二代目は現在「尾上墨雪(ぼくせつ)」と名乗っているそうです。
しかし今回は中村暁先生が演出するとのこと。
大丈夫かな……。
『星影の人』(2007年)のDVDはこちら