今日は、宝塚を見ていて感じる素朴な疑問を書いてみようと思います。
疑問の答えに辿り着くわけではないので、「そうそう、これ私も知りたかった!」というトーンで読み始めると最後まで結論が出なくて裏切られるのでご注意下さい。
宝塚をあまりよく知らない方から、「組によって何か違いってあるの?」「どの組の方がポジションが上とかってあるの?」といったことを聞かれることがあります。
組の間の優劣は基本的にないはずですが、もちろんその時その時で人気の高い組とそうでない組というのはあるかと思います。
では、組ごとの違いについてはどうなのでしょうか?
宝塚を見ていると、「ダンスの花組」「和物の雪組」といったワードを聞くことがあります。
昔から花組はダンスの上手な方が多く、雪組は「忠臣蔵」などの和物の作品に強い、と。
一方で、今は必ずしもそんなことないのではないかと疑問に思うこともあります。
例えば、僕が宝塚を観始めた頃の花組のトップスターは春野寿美礼さんでしたが、春野さんは抜群の歌唱力が人気だったのに対し、ダンスに関してはあまり得意ではないという話を聞くことがありました。
決してダンスが下手という訳ではないと思うのですが、「ダンスの花組」と呼ぶほどにはダンスを売りにしている方ではなかったと思います。
むしろ、当時の雪組トップスター朝海ひかるさんは宝塚を代表するダンサーとして有名でしたし、素人の僕が見ていても思わず見とれてしまうような美しいダンスを踊ってらっしゃいました。
また、朝海さんの相手役の舞風りらさんも名ダンサーでしたし、朝海さんが退団される頃に2番手で後に雪組トップになった水夏希さんもダンスの名手でした。
なので、僕から見たらむしろ「ダンスの花組」でも「和物の雪組」でもなく、「ダンスの雪組」という印象だったのです。
たぶん、伝統的に「花組はダンス」「雪組は和物」といった強みや大切にしている領域がある、という程度で、何が魅力かはその時のトップや他のスターの構成によって変わるということなのだと思います。
そもそも宝塚の中では、いわゆる人事異動のような「組替え」というものがあり、一度配属されたらずっと同じ組にいるという訳ではありません。
花組で育ってダンスが得意になった人が雪組に組替え、ということももちろんあります。
実際、朝海ひかるさんは下級生時代は花組で過ごし、宙組を経て最終的に雪組でトップになっています。
また、ダンスが得意な方は子どもの頃からバレエを習っていたという方も多いのですが、そのような人を全員「ダンスの花組」に配属していたら、当然ながら組の間でバランスが悪くなってしまいます。
同じように、例えば日本舞踊を習っていた人ばかりを「和物の雪組」に配属して雪組ばかり和物を上演していては、雪組以外で伝統的な日本物の作品を受け継げる人がいなくなってしまいます。
そんなことからも、「宝塚は一つ。どの組も、歌、ダンス、芝居、ショーと、宝塚の伝統を受け継いでいる」と考えて良いのではないでしょうか。
なので、「組によって違いってあるの?」と聞かれたら、僕は「特にないと思う」と答えるようにしています。
少なくとも素人目には、「いや~、雪組の和物はやっぱり違うな~」というほど明らかな実力の差が組によってあることはないと思います。
ちなみに「ダンスの花組」「和物の雪組」以外に僕が聞いたことがあるのは、「芝居の月組」「コーラスの宙組」といったものでしょうか。
あとは「体育会系の星組」というのもよく聞きます(笑)。
たしかに現在の星組トップスターの柚希礼音さんは体育会系というか、運動神経抜群のイメージがありますね。
90周年の運動会のときも大活躍でしたし、今年の100周年の運動会でもトップとしてかなり気合いが入っていて、見事に優勝を飾っていました。
運動神経だけでなく、星組は「元気!」というイメージの方も多い気はするので、僕にとっては「ダンスの花組」よりも「体育会系の星組」のほうがしっくり来る言葉だったりします。
ということで、今後もいろいろと素朴な疑問も書き綴ってゆきたいと思いますので、どうぞお付き合いください。
疑問の答えに辿り着くわけではないので、「そうそう、これ私も知りたかった!」というトーンで読み始めると最後まで結論が出なくて裏切られるのでご注意下さい。
宝塚をあまりよく知らない方から、「組によって何か違いってあるの?」「どの組の方がポジションが上とかってあるの?」といったことを聞かれることがあります。
組の間の優劣は基本的にないはずですが、もちろんその時その時で人気の高い組とそうでない組というのはあるかと思います。
では、組ごとの違いについてはどうなのでしょうか?
宝塚を見ていると、「ダンスの花組」「和物の雪組」といったワードを聞くことがあります。
昔から花組はダンスの上手な方が多く、雪組は「忠臣蔵」などの和物の作品に強い、と。
一方で、今は必ずしもそんなことないのではないかと疑問に思うこともあります。
例えば、僕が宝塚を観始めた頃の花組のトップスターは春野寿美礼さんでしたが、春野さんは抜群の歌唱力が人気だったのに対し、ダンスに関してはあまり得意ではないという話を聞くことがありました。
決してダンスが下手という訳ではないと思うのですが、「ダンスの花組」と呼ぶほどにはダンスを売りにしている方ではなかったと思います。
むしろ、当時の雪組トップスター朝海ひかるさんは宝塚を代表するダンサーとして有名でしたし、素人の僕が見ていても思わず見とれてしまうような美しいダンスを踊ってらっしゃいました。
また、朝海さんの相手役の舞風りらさんも名ダンサーでしたし、朝海さんが退団される頃に2番手で後に雪組トップになった水夏希さんもダンスの名手でした。
なので、僕から見たらむしろ「ダンスの花組」でも「和物の雪組」でもなく、「ダンスの雪組」という印象だったのです。
たぶん、伝統的に「花組はダンス」「雪組は和物」といった強みや大切にしている領域がある、という程度で、何が魅力かはその時のトップや他のスターの構成によって変わるということなのだと思います。
そもそも宝塚の中では、いわゆる人事異動のような「組替え」というものがあり、一度配属されたらずっと同じ組にいるという訳ではありません。
花組で育ってダンスが得意になった人が雪組に組替え、ということももちろんあります。
実際、朝海ひかるさんは下級生時代は花組で過ごし、宙組を経て最終的に雪組でトップになっています。
また、ダンスが得意な方は子どもの頃からバレエを習っていたという方も多いのですが、そのような人を全員「ダンスの花組」に配属していたら、当然ながら組の間でバランスが悪くなってしまいます。
同じように、例えば日本舞踊を習っていた人ばかりを「和物の雪組」に配属して雪組ばかり和物を上演していては、雪組以外で伝統的な日本物の作品を受け継げる人がいなくなってしまいます。
そんなことからも、「宝塚は一つ。どの組も、歌、ダンス、芝居、ショーと、宝塚の伝統を受け継いでいる」と考えて良いのではないでしょうか。
なので、「組によって違いってあるの?」と聞かれたら、僕は「特にないと思う」と答えるようにしています。
少なくとも素人目には、「いや~、雪組の和物はやっぱり違うな~」というほど明らかな実力の差が組によってあることはないと思います。
ちなみに「ダンスの花組」「和物の雪組」以外に僕が聞いたことがあるのは、「芝居の月組」「コーラスの宙組」といったものでしょうか。
あとは「体育会系の星組」というのもよく聞きます(笑)。
たしかに現在の星組トップスターの柚希礼音さんは体育会系というか、運動神経抜群のイメージがありますね。
90周年の運動会のときも大活躍でしたし、今年の100周年の運動会でもトップとしてかなり気合いが入っていて、見事に優勝を飾っていました。
運動神経だけでなく、星組は「元気!」というイメージの方も多い気はするので、僕にとっては「ダンスの花組」よりも「体育会系の星組」のほうがしっくり来る言葉だったりします。
ということで、今後もいろいろと素朴な疑問も書き綴ってゆきたいと思いますので、どうぞお付き合いください。